あらすじ
悠々自適の生活を始めてまもない頃の散歩&俳句集です。見沼散歩編は私の家の近くの見沼田圃を散歩していた時のもので三部作になっています。(現在も見沼散歩は続けています)
併せて筑後散歩編三部作もご一読ください。
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散歩俳句帖・見沼散歩編(三)
悠々自適の生活を始めてまもない頃の散歩&俳句集です。見沼散歩編は私の家の近くの見沼田圃を散歩していた時のもので三部作になっています。(現在も見沼散歩は続けています)
併せて姉妹編「筑後散歩編」も一読頂ければ幸いです。
2005.04.10(日)
筑後から見沼へ
12時の福岡空港発で九州を離れさいたまの自宅に着いたのが丁度15時。空港からモノレール、電車での帰路、そして夕方の桜並木道。行きかう人の4,5人に1人はマスクをはめていた。勿論自分もはめていたのだが、明らかに関東の人の方が花粉症に悩まされているようだ。今週は自分も最悪状態になってしまうのかな・・・。
一息つくとうずうずしだして、風が強く花粉が相当量飛んでいるであろうに早速見沼田圃に向かった。当然だが一月たつと木々も田畑も新芽新緑に色づき活気付いていた。
見沼用水路の桜並木も満開で強い風にあおられて花吹雪が舞い上がる。用水路は文字通りの花いかだで水面は殆ど覆われている。明日の早朝散歩で桜散る光景を再度見届けたくなった。
蛇足:
たまたま?家族は不在で自分も持っている鍵で堂々と1ヶ月振りの我が家に入ることが出来た。ホッ。書斎の机の上には山と積まれた手紙。見ればすべてダイレクトメールやカード関係通知。自分もすっかり人様にはメールで済ませて手紙は書かなくなったので当たり前だが、このところ、トンと人様から手紙をもらっていないな・・。なんとなく寂しい思いがした。
桜散る
筑後路と見沼でダブル花見かな
見沼用水路の桜並木も満開で強い風にあおられて花吹雪が舞い上がる。用水路は文字通りの花いかだで水面は殆ど覆われている。明日の早朝散歩で桜散る光景を再度見届けたくなった。
2005.04.11(月)
(続)桜散る
桜散り用水流る花いかだ
今朝は今季桜の見納めにと、昨夕出かけた見沼用水路に一直線で向かった。昨夕は見落としていたが途中の苗木畑や畑の畦道には色とりどりに花が咲いていた。遠方には用水路西縁に沿って桜並木道が続いており遠くからはまだ延々と満開の桜が数珠繋ぎになって見える。生憎空はどんよりと曇っているが春爛漫に相応しい光景である。
桜道に到着すると花見を兼ねた朝の散歩族が結構歩いていた。少し高くなった土手道に駆けあがると強い西風が吹きはじめた。満開に連なった桜の木々から一斉に桜の花吹雪が用水路の中に舞い落ちる。
こんな見事な桜吹雪は初めて見た。用水路水面の桜の花ビラはみるみるその密度を増して流れていく。やがて重なり連なり水路の片岸は帯状になった花びらがユックリと流れていく。
そうか、これがまさに花いかだ!桜の散り際の花吹雪も見事だが、結果こうして水面を流れる花いかだもまた実に風流である。
今年はめったに見れない開花瞬間や花吹雪が作りだす花いかだなど、桜のさまざまな光景を筑後と見沼の二股にかけて見ることが出来た。まさに悠遊人生、有り難きかな。
蛇足:
帰りの芝川土手道で偶然に土筆の群れを見つけた。といっても10本余。付近を一生懸命捜し歩いたが結局後は全然見つけれず。こんな本数ではどうしようもないなと思いながらも捨てずに大きな車道に来たときである。
車道と歩道の間にある草むらで何と再び土筆の群生箇所を発見。瞬く間に手で握れないくらいに一杯の量になった。なんとか夕食の酒の肴になる。こんなとこでも四季歩は相変わらずついている男だ。
2005.04.12(火)
心の友Sさん
お宝は幼き頃の心かな
今日は一日降ったりやんだりの小雨日和。朝の散歩はサボったので別の話題を。
夕方から東京新橋まで出かけて久しぶりに昔の仕事仲間Sさんにあった。彼とは約20年前、グループ会社まで含めた全社各部門間技術交流推進の仕事をしていた頃に知り合った仲。直接一緒に仕事をする仲間ではなかったが以来個人的にお付き合いをさせていただいている心の友だ。年に何回かの飲み会レベルだが話題が尽きず、いつも勉強させてもらっている。
今夜の話題は幼き頃の遊びの話。東北の田舎に育った彼は四季歩よりもはるかによき環境で良きガキ大将に恵まれた一の子分だったそうで遊びの天才だったようだ。聞けば自然を相手に、小道具にいろんな遊び、ゲームをやったそうで、自分が知らないようなことが結構多い。そのときの興奮した気持が遊びそのものだけでなくいろいろな出来事や環境までまざまざと思い出させるとの事。
田舎に帰ったとき、まだ健在なもとガキ大将のところに伺い当時の遊びのことを話題にするそうだが相手は全く思い出してくれないそうだ。
四季歩も10歳のころ筑後川の淵にはまり暗闇の水底まで沈んでいった僅か3,4秒の間の心の状態(それまでの自分の遊び人生を走馬灯のように思い出し、あーこれで自分の人生は終わるんだと観念したこと)を思い出すとその時の周りの光景やその頃の遊んだいろんな出来事まで芋蔓式に思い出せる。この時の心情が幼少時代を回想する糸口になる。
幼少時の経験は全体的な記憶力の問題ではなくその時どきにどれだけ心が昂ぶったかの心への刻銘度で思い出し方が決まるようだ。
蛇足1:
Sさんの観察力、洞察力、文章表現力はいつもただただ感心するばかり。最近は感性も益々磨きがかかり、素晴しいホームページを維持されています。是非一読をお薦めします。
マモちゃんの「見たまんま」
蛇足2:
わが心の友達は幼少時の感動感激をいつまでも持ち続けている人たちばかりだ。そんな人達が無性に好きになる四季歩である。
2005.04.13(水)
たんぽぽ
見沼には白のたんぽぽ無かりけり
たんぽぽ、これまでは特別な印象は何にも無かった花だが昨日今日で全く見る目が変わり愛しい花になった。(14日)
ことの発端は掲示板でのぽかぽかさんのひと言(12日)、黄色や白のたんぽぽがあぜ道の草に混じって楽しませて・・・これにお宮さんが九州には白いたんぽぽがあるときいたことがありますが、関東では見たことがありません。一度みたいです。(12日)
四季歩、
白いタンポポ、関東にはなく九州にだけ咲くなんて意識してなかったです。見沼で確認してみようっと。(13日)
cosmosさん(13日)
最初は、タンポポって白いと思ってた私、でも、関東は黄色が多いですね。シロタンポポは日本従来のタンポポらしいです。我が家にも先日故郷から持ち込んで咲いています。
と、一連の書き込みを頂き、興味深々で見沼の田圃道、土手道を四季歩流に徹底探索した。(お三方、有難うございました)
【13日夕方】
一日天気が優れずようやく曇り空になった夕方、見沼の田圃道、土手道をたんぽぽを求めて散策。あることはあったが花を開いているたんぽぽは皆無。黄色の花をしっかり巻き閉じて蕾み状。一見白い花に見える茎の伸びたものは冠毛となってやがてパラシュートのごとく風に乗って種を飛ばすがくの集まり。結局白のたんぽぽ見つけるどころか、黄色の開花たんぽぽすら見れなかった。
【14日午後】
今日は昨日と打って変わっての春うらら。早朝散歩に続き午後再びの白色たんぽぽ発見の探索に。広く見て回りたく不本意ながら自転車でゆっくりと畦道を走る。あるわあるわ、昨日とは全く様相は異なり大小長短のさまざまな黄色いたんぽぽがあちこちに群生している。曇りで蕾んでいた花が今日の快晴では一斉に開花しているのだ。そんなにたくさんの黄色のたんぽぽが咲いているのに、白色のたんぽぽは全く見つけることが出来なかった。
ということで確かに白色たんぽぽは九州人には当たり前の花だが関東以北では先ず見ることの出来ない貴重な?花である事を知った次第。
たとえアスファルト道のほんのかけらの土にでもしっかり根付き春を実感させてくれる生命力豊かなたんぽぽさん、色が白かろうが黄色だろうがあなたが好きになりましたよ。
蛇足:
たんぽぽの花は夕方から夜、そして昼間でも雨、曇り時には閉じる事を今回発見認識した。また図鑑で知ったのだが茎の伸びた白い冠毛花は、開花した花が立ったままそうなるのではなく、咲き終わった花の茎はいったん倒れて、実が塾するとまた立ち上がって太い背の高い茎が伸びるのだそうだ。皆さん、知ってました?
2005.04.14(木)
素晴らしき出会い
春の朝歩きの友に初出会い
今朝の早朝散歩は感激!5時過ぎ目覚めると外はすっかり明るい。久しぶりの快晴だ。顔を洗うと慌てて家を飛び出した。暫くの間ご無沙汰した礼拝橋での日の出をと思ったからだ。
見沼田圃に出るとなんということ、5時30分だというのに既に太陽は既に東の空10度に昇っているではないか。そうか、ここはさいたま、九州の感覚で考えていた。久留米では多分6時頃のはずだがこっちは日の出は40分は早くなる。礼拝橋からの日の出を見る為には今だったら5時前には家を出るべきだった。
ところが遅く家を出た事が新しい人との出会いを作ってくれたのだから、何が幸いするか分からない。日が出てしまったのでは礼拝橋までいっても仕方がないと二つ手前の橋に来た時だ。アマチュアカメラマンと思しき人が撮影を終え帰り支度をしてあった。
話し掛けてすっかりこの人の世界に魅了された。20年以上前からこの見沼芝川付近は日の出前の川霧が立つモノトーンの世界を求めて写真を撮り続けてきたとか。時には撮影放棄して徹底的にこの付近を歩き回られるとのこと。
車でここまで来られたのかと思ったら北浦和から歩いてこられた由。車はとっくの昔に手放し、もっぱら脚が移動手段。毎日1万歩以上歩くは当たり前だそうだ。この付近だけでなく奥多摩の山々へもよくいかれるとか。脱帽。歩き大好き見沼散歩族としては見習いたい大先輩にお会いしたわけだ。
一期一会で終わりたくなく、別れ際に住所、電話番号、名前をお教え頂いた。また新しい心の友に巡りあえたような気がする。
蛇足:
帰ってインターネットで検索させてもらったら、国展写真の部で昨年入選されている。それも初めての受賞ではない。腕前もプロ級のハッピーシックスティ族とお見受けした。
2005.04.15(金)
スペイン旅行を前にして
いざ行かん巡礼の道ぶらり旅
当面最大の夢だった北スペインの巡礼の道を辿ったサンチャゴ・デ・コンポステーラまでの将門さんとのスケッチ旅行が遂に実現する。
今朝日田を発った将門さんを、羽田まで迎えに行った。15:07羽田着。6日に吉井流れ川で桜の宴をやって以来9日ぶりの再会だ。さいたまの我が家に迎え入れたのが17時。一息入れてもらって見沼田圃への散歩に誘った。
是非一度見沼散歩の実感を味わって欲しかったからだ。既に桜は散ってしまったが、幸い用水路を流れる花筏を見てもらうことができた。日本の素晴しい春の光景も1ヶ月間は見納め、帰国する頃は若葉薫る皐月半ばだ。
二人の心は早スペインに飛んでいく。とっくに日が沈んだ見沼の散歩から引揚げ、家に戻ると徐に旅行の計画を始めた。なにせここまでやったことは明日16日成田発バルセロナ着、5月10日マドリッド発12日朝成田着の航空券購入と最初の夜(バルセロナ)のホテル予約だけ。あとは行き当たりばったりのブラリ旅だとほざいて何にも予定もたてていないからだ。
地図を広げて巡礼の道周辺の宿泊するポイント候補をあげはじめたがどうでもよくなった。まーいいさ、何とかなるよとのんびり二人組はおおよその巡り都市とルートを設定して出発前夜宴会を開始した。
蛇足:
実は北スペインぶらり旅の大先輩がいらっしゃることを先日の広島同志社合唱団のYさんから伺っていた。その方とは彼女の旦那様。昨日トルコから帰られたばかりの旦那様に宴の前にお初の電話させていただいた。季候、治安、ホテル事情等貴重なアドバイスを頂いた。有り難きかな、そば宿での広島の合唱団との感動の出会い。
そんなわけで約一月四季歩は将門さん共々、日本を離れます。いままで続けてきたこの俳句帳も本日を持って終了します。